研究課題/領域番号 |
25870591
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
安田 由美 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (40551081)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 小児看護 / 新卒看護師 / 継続意欲 |
研究概要 |
本研究の主要なテーマである「小児病棟で勤務する新卒看護師が何によってどのように継続意欲を感じるのか」を明らかにするためのインタビュー調査を行った。まず、平成25年5月に平成25年度首都大学東京荒川キャンパス研究安全倫理委員会の承認を得た(承認番号:13005)。その後、インタビュー対象者の選定を行い、26年3月までに6人のインタビュー調査を行った。その結果、新卒看護師は、インシデントや子どもの急変などから「子どもを対象とした看護を行うことの責任の重大さ」を感じ、「辞めたい」と感じるようになっていた。しかし、その「辞めたい」気持ちは先輩からのサポーティブな励ましや、失敗を元に次にどうするのかが大切といった「未来志向性の考え方への切り替え」が行われることによって継続意欲につながっていた。 さらに、尊敬できる先輩の看護を見聞きすることや子どもの現状から何が求められているのかを考えることによって「自分が目指す看護師像の明確化」がなされてくると、その目標に向かって自己の課題を設定し、学習を進めていくように変化していた。 これらのことから、新卒看護師へのサポートとして、「未来志向性の考え方への切り替え」ができるように声かけをすることと、自己の看護観および自分が目指す看護師像の明確化ができるように思考の整理を手助けすることが、新卒看護師が継続意欲を感じるために必要であると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では25年度中にインタビュー調査を終わらせる予定であったが、インタビュー対象者を十分に集めることができず、現在も調査中であるためやや遅れていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後も継続してインタビュー調査を行い、データの蓄積をするとともに、ほかの要因の探索を行う。2014年11月に開催される第34回日本看護科学学会学術集会での発表を予定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初計画より、インタビュー調査の進捗状況が遅く、調査を継続中であるため、調査に必要な経費が残金として残っている。 のこり4名程度のインタビュー調査を実施し、インタビューのための出張旅費、インタビュー協力の謝金、テープ起こしの謝金などに使用する予定である。
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