小児病棟で働く新卒看護師が離職を考えた時に、どのように仕事を継続しようと思うのかを明らかにすることを目的として、小児病棟就職後1、2年目の新卒看護師7名に半構造化面接を行った。分析の結果『失敗を次に生かすことが大切という考え方に変化する』『自分のやりたい看護を明確にして目標に向かって頑張る』『子どもや親からの肯定的反応で自分も「ここに居られる」と思える』『支えてくれる人がいるから頑張る』という4つのテーマが明らかになった。新卒看護師が失敗を次に生かし、未来を見据えた考え方ができるように基礎教育段階から関わること、病棟では先輩看護師がモデルを示すことの必要性が示された。また、病棟を居場所と感じられることが継続意欲に関わっていることから、自分にもできることがある、子どもや保護者、先輩、同期から受け入れられていると感じ、何かあっても必ずサポートしてもらえると言う安心感を持つことが重要であると考えられた。 以上の結果を学会発表し、学会誌に投稿した。
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