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2013 年度 実施状況報告書

大型国際美術展のアーカイヴに関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 25870596
研究種目

若手研究(B)

研究機関首都大学東京

研究代表者

山口 祥平  首都大学東京, システムデザイン学部, 助教 (60376910)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードアーカイヴ / 大型国際芸術祭
研究概要

大型国際芸術祭におけるアーカイヴの運営状況調査のため下記施設の視察を行った。
ドクメンタ・アルヒーフ ドイツ・カッセル(平成26年2月13日、14日)
現地ではアーカイヴディレクターならびに担当スタッフへのヒアリングを行い、アーカイヴの概要ならびに各担当の作業内容について聞き取りを行った。
ドクメンタ自体は半世紀以上の歴史を有する国際芸術祭であり、ベネツィア・ビエンナーレに匹敵する世界最大規模のひとつである。さらに開催地であるカッセル市は国際観光都市であるヴェネツィアとは異なり、人口20万人のドイツでも小規模の地域で実施されている。この点はとくに主要な観光資源をもたない多くの国内事例とも共通点が多い。視察を通じて明らかになったのはドクメンタ・アルヒーフは歴史資料としての収集保管というよりも、ドクメンタという国際芸術事業の機関アーカイヴ的性質の強いことが判明した。写真資料については一般的な美術館における収蔵品目録記述が採用されているが、事業史料については開催回数が増える毎にあまりにも膨大な量となっているため、既存のアーカイヴ学に準じた詳細な資料目録記述ではなく独自の手法を採用し、目録登録の作業効率化をはかっている。
上記の点については、運営面の効率化に大きな課題を抱える国内の芸術祭に対しても大きな示唆を得られる事例となった。その他、各担当の業務課題、実施スケジュール等も運営モデルとして十分に参考となる視察となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ドクメンタにおけるアーカイヴシステムのヒアリングを実施し、実務担当者とも直接コンタクトが可能な状態となった。運営システムの大枠を把握しえたが、今後はより詳細な仕組みの確認を必要とする。

今後の研究の推進方策

今後は他の国際芸術祭におけるアーカイヴ運営状況を視察し、ドクメンタ・アルヒーフとの比較検討を行っていく。

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公開日: 2015-05-28  

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