シェールガス開発における誘発地震のメカニズム解明のために剪断破壊を仮定した発震機構解析と見かけ応力解析を組み合わせ,体積変化の有無について調べる手法を開発した.その手法を米国・テキサス州における水圧破砕により誘発された微小地震に適用した結果, 見かけ応力は貯留層内の最大水平応力軸に低角な走行を持つ地震について低く見積もられる事が明らかになった.これより誘発地震のメカニズムは既存の断層方向と貯留層内の応力の状態によって剪断破壊となるかTCとなるかが決まる可能性が示唆された.さらに,より直接的に震源解析を行うために水圧破砕の地震に特化して,解を制約し,安定したメカニズムを得る手法を開発した.
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