研究実績の概要 |
口腔癌におけるEMTに関わる癌微小環境の解析として、まずin vitroにおいて口腔癌細胞を用いて、微小環境に存在する細胞群のEMTへの関与とその役割を明らかにする。口腔癌細胞株OSC-19をGFPでラベルした後で、CD11b骨髄細胞および血管内皮細胞共存下に培養し、低酸素および通常酸素分圧で培養した際の、細胞形態およびEMT関連蛋白(TWIST,Snail,Slug)の発現度を解析した。その結果、通常酸素分圧に比較し、低酸素環境下で培養したがん細胞でより運動能の上昇が認められた。さらに癌の微小環境に存在する細胞群においても低酸素下における細胞の運動能上昇を認めた。現在はこれらの細胞のEMTにおける役割を解明している。またこれらの細胞を3次元培養し、癌細胞の浸潤能の変化を調べている。
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