アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、緑内障など様々な病気と小胞体ストレスの関係が示唆されている。過度な小胞体ストレスは細胞死を引き起こすことが知られている。本研究では、緑内障やALSとの関連が報告されている蛋白質であるglycoprotein non-metastatic melanoma B (GPNMB)が小胞体ストレスによって発現量が増加することを見出し、GPNMBは分子シャペロンの一つであるglucose-regulated protein 78 (GRP78/BiP)のmRNAの成熟に関与して小胞体ストレス誘発神経細胞死を抑制していることを明らかにした。
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