「不登校」児と家族にとって「不登校」がいかなる困難な問題状況、社会的な排除や孤立状況を招来しているかを家庭背景に着目し明らかにし、学校・家庭・地域関係機関の役割を追究することを試みた。結果、「不登校」のきっかけには主に人間関係のトラブルや課題があり、これらの課題を所有したまま「不登校」後を過ごす姿があった。また、家族が「不登校」児に過剰な配慮で関わりながら、低学力や家庭の経済的困難から「不登校」後の進路を描けない、進学を断念せざるを得ないという問題を背負いつつ今の自分を変えるべく試行錯誤している彼らの姿もあった。 現在、これらの結果から学校・家庭・地域関係機関が果たす役割について検討している。
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