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2013 年度 実施状況報告書

終脳NG2細胞のアストロサイト分化能におけるNkx2.1の役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25870618
研究種目

若手研究(B)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

後藤 仁志  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20462202)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードNG2 / 国際研究者交流(米国) / 分化 / グリア / オリゴデンドロサイト / アストロサイト
研究概要

中枢神経に存在するNG2細胞は、哺乳類の生涯にわたってオリゴデンドロサイトを生み続ける前駆細胞である。終脳腹側のNG2細胞が発生期にのみ特異的にアストロサイトを生み出す分子メカニズムの一旦として、発生期の神経幹細胞に発現する分化パターンを決定する転写因子のひとつであるNkx2.1に着目した。本年度はNG2細胞系譜がGFPによって標識されるNG2-Cre:Z/EGとNkx2.1ノックアウトマウスを交配したマウスを作成し、その表現系を組織学的に解析した。NG2細胞由来のアストロサイトはNkx2.1ヘテロ欠損、Nkx2.1ホモ欠損のどちらにおいても観察され、Nkx2.1はNG2細胞からのアストロサイト分化において主要な役割を果たしていないことが考えられた。また、NG2細胞培養系に様々な転写因子をレトロウイルスベクターを用いて過剰発現を行ったり、胎児脳にこれらの転写因子を強制発現させそのNG2細胞分化に対する影響を解析したが、NG2細胞のアストロサイト分化能への影響は認められなかった。さらに、スライス交換培養法を行ったところ、Nkx2.1を発現する幹細胞よりも、より背側に存在する幹細胞からNG2細胞由来アストロサイトが多く生み出されることを見出した。なお、今年度の解析には米国Connecticut大学のAkiko Nishiyama博士の研究室を訪問し一部サンプリングを行い、解析を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予想とは異なる結果が得られたものの、当初の研究進展予想と比較して解析は順調に進んでいるものと考えられる。

今後の研究の推進方策

これらの結果を踏まえて次年度以降は背側と腹側の幹細胞に発現する異なる転写因子をRNA-seq法などによって解析し、NG2細胞分化に与える影響を解析する予定である。

次年度の研究費の使用計画

物品購入費として当初の予測よりも安価に必要試薬が購入できたため。
翌年度の物品費に使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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