• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

貧困撲滅に関するビジネスアプローチの明暗境界線の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25870657
研究機関青森中央学院大学

研究代表者

NGUYEN CHI・NGHIA  青森中央学院大学, 経営法学部, 講師 (80588616)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード経営学的アプローチによる貧困削減研究 / 純粋かつ効果的な貧困削減アプローチ / 貧困ビジネス / 明暗境界線 / 形成要因
研究実績の概要

これまで本研究は、先行研究のサーベイと事例の分析を踏まえて、純粋なビジネス的手法による貧困撲滅のアプローチと、貧困者や社会的課題の解決をただ食い物にするビジネスを区別する明暗境界線に関するいくつかの形成要因を抽出したが、本研究だけではなく先行研究においても、理論的な分析枠組みがまだ構築されていないのが明らかにされた。そのなかで、平成26年度において、本研究は、この論点の解明に関して多くの示唆を与えてくれると思われる社会問題の社会的構成(social construction of social problems)の理論を参考し、改めて事例で検証・分析を行った結果、ビジネスアプローチのターゲットとなる社会的課題の当事者の満足(individual satisfaction)が社会的課題の解決に対する満足(本研究では社会的満足、social satisfactionと呼ぶ)のなかで追及されるかどうかという分析の枠組みを構築できた。また、理論上の一般化を図るには、更に新しい事例などに転換して、枠組みの適用範囲を明らかにする必要があると思われる。分析結果は日本国内外の学会にて公表、及び学術誌に論文を投稿し、発信していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究協力者と定期的に勉強会を実施し、研究進行状況を確認し、研究成果を共有している。また、今後の研究計画(調査、データ分析や論文作成)について相談している。

今後の研究の推進方策

当初の予定通りに研究活動を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度においては、社会問題の社会的構成の理論研究、文献調査および事例分析をした上で、明暗境界線に関する理論的枠組みの構築を重点的に行った。そのため、当初計画していた研究調査を実施できず、旅費等の経費を使用できなかった。

次年度使用額の使用計画

事例研究と文献調査を中心に研究活動を進めていく。

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi