本研究は、申請者らが開発した微量ガスの濃縮・捕集分析技術を基に、尿からのホルムアルデヒドの分析精度を高めるため、高性能 の濃縮型サンプラ、および尿用生体ガス採取器具を提案し、その採取・分析性を検証して悪性腫瘍疾患検査法の確立に資する研究を行うものである。 結果として、擬似尿中の化学物質濃度と気中放出部(バブラー部分)で気中放散した化学物質濃度の関係から、被験者検体(尿)から発生する生体ガスの測定により、尿中の化学物質濃度を求めることができることが示唆され、悪性腫瘍疾患検査法の確立に資する基礎的研究を行うことができた。
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