本研究ではモードロックチタンサファイアレーザーを用いた光干渉断層計(Optocal Coherent Tomography: OCT)を開発し、臨床応用を試みた。解像度は市販機のOCTが6-8ミクロンに対し、1.3-2.0ミクロンの解像力を示すことができた。このOCTでは重ね合わせを行うことなく、シングルスキャンで鮮明な画像を得ることに成功した。また、ラスタースキャンを行うことにより、撮像時間約3秒で視神経乳頭の立体画像の取得が可能となった。さらにこの立体画像を多変量解析すると、篩状板の傾きと屈折度数や緑内障が関連することが判明した。これらの成果を査読付き海外雑誌に投稿し、受理された。
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