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2013 年度 実施状況報告書

いじめの未然防止を目的とした生徒同士で行うツボ指圧プログラムの構築と有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 25870692
研究種目

若手研究(B)

研究機関帝京平成大学

研究代表者

宮崎 彰吾  帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (40581971)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードいじめの未然防止 / 教科外教育 / 東洋医学 / 経穴 / ストレス / 体性感覚 / 触刺激 / M-Test(経絡テスト)
研究概要

【目的】本研究の目的は、学校教育現場において生徒同士が互いに経穴(ツボ)を指圧することにより、いじめの未然防止に有用か検証することである。本年度は、ツボ指圧プログラムの構築を目的に、単回介入(ツボ指圧プログラム)が、いじめ加害の最たる原因であるストレスを軽減し得るか検討した。
【方法】健常成人10名に対して、同性同士で2人一組となり、講義映像に従い15分間 M-Testを受けた場合とM-Testを行った場合に加え、いじめに関する教育ビデオを視聴してもらった場合の3回調査を行った。各調査では、介入前、介入後、追跡(介入終了1時間)後の3時点において、生理的ストレス指標(頚の主観的な動作制限感、唾液中オキシトシン濃度、唾液中分泌型免疫グロブリンA(SIgA)の変化、心電図R-R間隔変動による自律神経機能評価)、心理的ストレス指標(国立教育政策研究所作成の質問紙、POMS短縮版、簡易気分調査票)について評価した。本研究は帝京平成大学倫理委員会の承認(25-008)を得て実施した。
【結果】M-Testを受けた場合は、それ以外の場合と比べて動作制限感が有意に軽減した。この効果と関連がある因子として「身体的ストレス尺度(質問紙)」、「疲労(POMS)」、「肯定的感情(気分調査票)」の3因子を抽出した。また、唾液中オキシトシン濃度は全時点で評価できた3例において、動作制限感の改善率と有意に高い相関関係にあった。上記の4因子について、各調査および各時点で比較したところ、ツボ指圧を受けた場合のみならず、指圧した場合にもストレスが軽減する傾向にあった。以上の得られた知見について、雑誌論文等への発表を準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画を進展させ、ストレスおよび触刺激による機序を考察するために唾液中オキシトシン濃度の解析を実施した。また、将来的にiTunesUなどを利用するためのコンテンツ(アプリ、動画など)の開発にも着手できており、これら2点については当初計画以上に進展している。一方、協力校募集は滞っているため、次年度の計画として実施したい。

今後の研究の推進方策

協力校募集のため、教育委員会を通じて学校長会にて調査協力を依頼するとともに、教育関連学会等への参加・発表を積極的に行っていきたい。

次年度の研究費の使用計画

日程調整が難航し、国内外への出張を見送らざるを得なかったため。
次年度の研究費の使用計画としては、主に旅費の支出に充てる予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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