4歳・5歳児対象の「空気の存在」及び「光とかげ」に関する保育実践を、複数の保育機関で複数年度、記録し、分析対象とした。分析には、集団内の行動や発話の構造を視覚化する手法として考案した活動マップ法を用いた。 その結果、幼年期の子供であっても、生じた現象の再現性を確認しようとしたり、結果を周囲に示し客観性を確認しようとしたりする「科学的思考の萌芽」があることが分かった。また、その萌芽の成長には、保育者の声かけや他の子供とのかかわりが影響を与えていることを明らかにした。これらの研究成果をふまえ、実践プログラムを再構成し、幼児教育実践者が使用可能な指導法等を明示した冊子を作製・配布した。
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