Group B Streptococcus (GBS) は、重篤な新生児感染症を引き起こす原因菌である。妊婦に対して実施されるGBSスクリーニング検査は、主に培養法で行われるが、結果が得られるまで数日の時間を必要とする。そこで、本研究では、GBS迅速診断方法の確立を目的とした。本法は簡便な操作で、結果の判定も15分で可能となり、最小検出感度は、rSipで0.5 ng/ml、GBS菌体で10^6 CFU/mlであった。他菌種に対する交差反応性も認められなかった。膣スワブ増菌培養サンプルからのGBS検出について、本法と培養法で比較した結果、感度、特異度はそれぞれ93.1%, 99.6%であった
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