糖尿病性神経障害などに対する定量的評価方法には電流知覚閾値、神経伝導速度、アキレス腱反射などがある。これらの評価法は皮膚面に刺激電極や測定用器具を直接接触させて計測・評価を行う。我々は2種類の空気噴流(定常流とパルス噴流)を用いて非接触的手法による新たな定量評価システムを開発し、定常流の流量[mL/s]とパルス噴流の推定動圧[Pa]から知覚閾値を算出した。 試作システムを用いて24名のボランティア学生を対象に実施した結果、右前腕部の定常流と推定動圧の閾値は51±20mL/s、285±282Paであった。今後は、標準的な測定を確立するために幅広い年齢層や患者群の測定も必要である。
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