平成27年度は、昨年度に引き続き間接型運転支援システムに使用時における平坦路における環境負荷の測定を行うとともに、高速道路のサグ部における間接型運転支援システムの有用性に関する検証を行った。 具体的には、先々行車両の加減速情報をドライバに提供することで、自発的に運転方法を改善するシステムを考案し、ドライビングシミュレータ実験を通じて、高速道路のサグ部における効果を計った。 その結果、サグ部において情報提供により、車頭時間4.1秒以上の割合が減少することが明らかになった。この結果をもとに交通容量を試算すると、情報提供によって交通容量は5.8%増加すると推定された。以上より、本研究助成で構築したシステムを用いることで、平坦路における環境負荷改善効果がある以外に、サグ部において車頭時間の増大を抑え、交通容量の増加にも寄与することが示唆された。
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