研究課題/領域番号 |
25870741
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研究機関 | 高千穂大学 |
研究代表者 |
河合 亜矢子 高千穂大学, 経営学部, 准教授 (00580432)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | サプライチェーン・マネジメント / 数理分析 / 生産計画 / 知識共有 / SCMゲーム |
研究実績の概要 |
現在までの研究成果は主に2つあります。まず1点目は、目標としている、情報流と物流の相互作用に着目してサプライチェーンの最適構造を分析するための数理モデル構築にむけて、そのベースとなる既存研究の調査を完了し、現在、有効な数理モデルを数案構築・検証中という状況です。 次に2点目は、この研究課題を含め、その先の研究を見据えて必要なサプライチェーンのゲーミングシミュレーションを開発しました。スマートフォンなどのモバイル端末で簡単にゲームに参加することができる機動性に優れた、これまでにないゲームです。こちらの開発は予想以上に急ピッチに進めることができ、また社会からの反響も非常に大きく、すでに社会人による実験にも取り組んでいます。こちらの研究成果が国際学会にアクセプトされ、発表予定です。さらに、国内の研究発表大会でもすでに2回発表済みであり、今後も精力的に発表していくことを予定しています。様々な層のユーザーにこのゲームに参加してもらい、結果のデータを蓄積することによって、そもそもの研究課題であるサプライチェーンの最適構造を分析するための数理モデル構築の大きなヒントになると考えています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度実績で報告したとおり、3年間の研究の内、当初1年目が出産直後だったことがあり、計画していた進捗よりは残念ながら少し遅れていますが、少しずつ挽回できている状況です。 また、この研究課題を含め、その先の研究を見据えて必要なゲーミングシミュレーションのアプリケーション開発が急ピッチで進み、またこちらへの社会的反響が非常に大きかったため、このアプリケーションに関する研究成果の論文化、発表、普及活動に想定外に時間を要していることもあります。ただ、このゲームが普及することで得られる様々なデータを蓄積し、分析することにより、サプライチェーンの原理を解明することに大きく一歩近づくのは間違いありません。 開発したゲームアプリケーションへの対応と平衡して数理モデルの開発も今、順調に進みつつあります。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究方針としては、現在考案できているモデルを数理的に分析し、検証すること。それに加えて、開発したサプライチェーン・ゲームを様々な層の人々に使用してもらうことで、データを蓄積し、分析し、分析したデータを数理モデルに反映すること。また、現実的意義を高めるために、サプライチェーン・ゲームのシナリオとアーキテクチャの改善を推進していきます。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度は当初の予定では、主に研究成果発表のための旅費とラップトップコンピューターの購入を予定していました。しかし、首都圏で行われた研究発表大会にのみ参加したため、少額となりましたので、学内で割り当てられている研究費から支出しました。また、ラップトップコンピューターは、当初購入しようと思っていたものよりかなり安価なものを購入したため、次年度使用額が生じました。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額の主な用途は、当初から予定していたシミュレーションソフトの購入、および夏に行われる国際会議で発表をおこなうための旅費に使用する計画です。
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