現在までの研究成果は主に2つあります。まず1点目は、目標としている情報流と物流の相互作業に着目してサプライチェーンの最適構造を分析するための数理モデルを構築し、安全在庫の更新がチェーンの挙動に与える影響に関して分析を行っていることです。 次に2点目は、この研究課題を含め、その先の研究を見据えて必要なサプライチェーンのゲーミングシミュレーションを開発し、ゲーミングデータを収集しているということです。現在は、ゲーミングデータの収集と併せて、実務家からのゲームに対する改善要望を収集し、次期開発にむけた設計を行っています。本ゲームはシンプルでありながら機動性にすぐれています。ネット環境とスマートフォンなどのモバイル端末さえあればどこででもサプライチェーンのゲームが行えるということで、実務界からの反響が大変に大きく、企業の社内研修などでの活用実績が次々に生まれています。サプライチェーン人材の育成と、研究用のデータ収集を同時に行えるため、効率的かつ効果的に研究を進めることができるツールとなりました。
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