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2014 年度 実施状況報告書

腎移植患者におけるアドヒアランス不良の早期発見・介入のためのツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25870758
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

小林 清香  東京女子医科大学, 医学部, 臨床心理士 (40439807)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード臓器移植 / 腎移植 / アドヒアランス / セルフケア / レシピエント
研究実績の概要

本研究は、腎移植患者の移植腎機能の維持に大きな影響を及ぼす服薬アドヒアランスに関連する要因を明らかにし、アドヒアランス不良リスクの早期発見、アドヒアランス促進のための介入の参考となる資料を得ることを目的としている。
本研究においては、移植患者におけるアドヒアランスの実態と、アドヒアランス不良のリスク因子に関する量的分析、および、移植患者に対するインタビューによるアドヒアランス不良に関連する要因の質的分析を行う。
本年は調査の最終準備期間であり、移植患者に接する機会のある精神科医・臨床心理士らと先行研究で指摘されているリスク因子から本研究に用いる調査項目を整理し、実態を把握しうる調査方法について検討した。また、アドヒアランス良不良の客観的評価として用いられている複数の尺度の利用可能性について検討を行った。またより広く移植患者から調査協力を得る方法として、移植患者の会から協力を得ることとし、現在協議中である。
さらに、本研究の計画、解析に強く関連するデータとして、主治医と移植患者それぞれによる服薬アドヒアランスに関する評価の異同を検証するデータ解析および、レシピエント候補者の術後のアドヒアランスを予測する可能性のある心理社会的評価ツール(The Stanford Integrated Psychosocial Assessment for Transplantation :SIPAT)日本語版の作成整備に参加し、移植患者において評価するべき心理社会的因子を多面的に評価するための準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

生体間腎提供が大半を占める本邦特有の腎臓移植医療の実態を把握するために、海外の先行研究で明らかにされている因子だけでなく、本邦の移植患者や移植医療関係者からの意見を集約し、より妥当な調査内容を整備することに留意することとしたため。
現在その意見聴取・集約の段階にある。

今後の研究の推進方策

現在、上述の通り、面接調査実施前の項目整備の最終段階に入っている。
調査実施に関しても、移植患者や医療関係者に引き続き協力を得ながら滞りなく進められるよう、調整に入っている。

次年度使用額が生じた理由

人件費の計上が必要な作業を2015年、2016年度に集約できたため

次年度使用額の使用計画

インタビュー調査対象者をWEBを介して行うことを検討中。上記人件費および調査費用として使用する予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 「第三者」による生体臓器ドナー候補者の意思確認に関する全国調査2014

    • 著者名/発表者名
      西村勝治・小林清香・筒井順子・石郷岡純
    • 学会等名
      第27回日本総合病院精神医学会総会
    • 発表場所
      つくば
    • 年月日
      2014-11-28 – 2014-11-29
  • [学会発表] 超急性拒絶を呈し、移植腎廃絶となった生体腎移植レシピエントへの心理的サポートの試み2014

    • 著者名/発表者名
      筒井順子・小林清香・高橋一志・岡部祥・西村勝治・尾本和也・田邉一成・石郷岡純
    • 学会等名
      第25回サイコネフロロジー研究会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      2014-07-12 – 2014-07-13

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公開日: 2016-06-01  

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