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2015 年度 実施状況報告書

腎移植患者におけるアドヒアランス不良の早期発見・介入のためのツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25870758
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

小林 清香  東京女子医科大学, 医学部, 臨床心理士 (40439807)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード腎臓移植 / 免疫抑制剤 / 服薬アドヒアランス
研究実績の概要

本研究の目的は、腎臓移植患者における免疫抑制剤の服薬アドヒアランスの実態を明らかにすることにある。この研究を通して、腎臓移植患者がアドヒアランス不良に至る要因の分析を行い、適切な服薬管理や服薬指導に活用できる資源とする。
本年度は、腎移植患者の服薬の実態を把握する調査を行うため、①Basel assessment of adherence to immunosuppressive medications scale (BAASIS):免疫抑制剤の服薬アドヒアランス尺度であり、服薬忘れ、服薬時間のずれ、薬の量の調整や自己中断の経験について尋ねる内容、②服薬困難になりやすい状況(選択式および自由記述)、③免疫抑制剤服用に関する医療者の関与、④免疫抑制剤服用に関する困難に対するサポート源、等に関する調査を行った。
調査はインターネット上に設けたサイトで、回答期間は2週間であった。
腎移植患者220名から回答を得た。回答者は男性126名(57.3%)、平均年齢48.4歳、移植後経過期間は平均6.7年であった。BAASISのすべての質問項目に「全くない」と回答した者は、126名(57.3%)であり、それ以外は何らかの処方どおりではない免疫抑制剤の服用を経験していた。もっとも経験したことがあるとの回答が多かったのは、「医師に決められているよりも2時間以上服薬時間がずれる」ことであった。自由記述からは、仕事などに熱中しているときなどに、服用が遅れることが多いという実態が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は免疫抑制剤の服用アドヒアランスの実態について、質問紙調査および面接調査の2つの切り口から検討する。質問紙調査は終了し、この後面接調査を実施予定である。

今後の研究の推進方策

平成28年度前半に質問紙調査の解析・学会報告・論文化を計画している。
また、面接調査も計画に沿って、実施解析を行い、成果発表を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成27年度に実施した調査研究に関する支払いが、年度をまたぎ、28年度の助成金と合わせて行われるため。

次年度使用額の使用計画

上記のように、すでに実施した調査にかかる費用の支払いを行い、それ以外に関しては28年度の研究計画にそって使用する。

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公開日: 2017-01-06  

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