研究課題/領域番号 |
25870765
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
國井 洋一 東京農業大学, 地域環境科学部, 准教授 (10459711)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | スマートフォン / デジタル写真測量 / GPS / 非接触計測 |
研究概要 |
平成25年度は、本研究の中核部分となる画像計測アルゴリズムの開発に着手した。通常、写真撮影にはデジタルカメラが利用されるが、最近はスマートフォンが急速に普及しており、デジタルカメラと遜色の無い高画質の写真が撮影できるようになった。さらに、スマートフォンはGPSによって撮影位置も容易に取得可能であることなども考慮すると、現地調査等の道具としての有用性が高いと考えられる。 また、従来のデジタル写真測量では、3次元座標が既知である地上基準点を計測対象範囲内に複数配置する必要があった。その労力を軽減するために、地上基準点の代わりに任意の2点間に対する距離のみを既知量として与える手法を提案したが、対象物に一切触れることのできない場合には利用が困難である。そこで、本研究課題では、スマートフォンによって撮影された写真ならびにGPS測位情報を活用し、現地調査において歴史的建造物に一切接触せず簡易な計測するためのソフトウェアを開発した。 非接触で対象物の計測が可能な機器は数種存在するが、機材の重厚さや機器自体が高価であること、操作にある程度の技術を必要とする点等が計測上の制約となる。 今回申請者が開発したソフトウェアは、現状において主に精度面においていくつかの課題が残されているが、計測成果をアウトプットできる状態まで開発を進めることができたという点において、一定の成果が得られたと認識している。また、今後は精度向上に向けた課題解決の他に、ソフトウェアを一般的に普及させるためのユーザインターフェースの整備も課題となる。さらに将来的には、スマートフォン用アプリとしての開発も視野に入れ、現地調査でのデータ取得から処理および出力までの一連の流れを、全て一台で網羅できる可能性も含めて検討したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計測ソフトウェアの開発においては、結果をアウトプットできるまで進めることができたため、おおむね順調に進んでいるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
開発ソフトウェアは計測精度面に課題を残しているため、まずはその安定化が必須の課題である。その後は、実際に損壊した文化的資源を現地調査し、損壊前の写真収集を進める予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は主な作業としてソフトウェア開発を実施したため、旅費等の支出が当初の予定よりも少額となった。 平成26年度は文化的資源の写真収集等で多くの現地調査を要するため、その旅費に充てたいと考えている。
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