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2013 年度 実施状況報告書

太極拳の実施は高齢者の中枢神経系を活性化し、幸福感をもたらすか?

研究課題

研究課題/領域番号 25870779
研究種目

若手研究(B)

研究機関東邦大学

研究代表者

中谷 康司  東邦大学, 医学部, 助教 (80366492)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード太極拳 / 脳血流 / 幸福感 / セロトニン / 気分
研究概要

我々は、低負荷でゆっくりとおこなわれることから高齢者にも親しまれる健康法である「太極拳」に注目し、研究を進めている。通常、こうした健康法は身体的な側面での効果が期待されるが、動作に意識を集中する運動過程が大脳皮質およびその関連部位の活性化を引き起こし、その結果として気分や幸福感を改善するのではないかと考え測定を行った。
研究計画に従い、【実験1】若年者において、太極拳実施にともなう脳血流・脳波・血中セロトニン・気分の測定を行い、一定の成果を得ることができた。太極拳の実施によって、気分の改善がみられると同時に、前頭皮質での血流上昇や脳波の変化、血液中のセロトニン濃度の上昇などが確認された(第143回東邦医学会例会にて発表)。今後、更なる成果発表をしていく予定である。
【調査】高齢者での検討の基礎になる太極拳実施者のプロフィール調査(幸福感の調査を含む)の実施に向け、協力を要請した公益社団法人日本武術太極拳連盟の理事会・総会において、調査事業への協力承認を得た。承認に従い、平成26年度指導員講習会内で約2,500人に対して、プロフィール調査への協力を呼びかけ、研究を進めるべく準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

高齢者群での検討の基礎となる太極拳実施者のプロフィール調査の実施について、平成25年度における協力者募集に最も効果的と考えられる講習会の実施時期(4月~6月)までに、実施に必要な承認プロセスおよび調査実施の準備が間に合わなかった。そのため、次年度(平成26年度)の講習会(4月~6月)に合わせて調査を行うことになり、調査以降の研究計画の遂行が1年間遅れている。

今後の研究の推進方策

プロフィール調査の実施後、当初提出した研究計画に従って実験を進めていく予定である。短縮可能な部分については工夫を加え、可能な限り申請期間内に計画を遂行する予定であるが、研究目的に照らして質と内容を維持することが困難な場合は研究期間の延長を申請する場合もある。

次年度の研究費の使用計画

実験2以降の研究計画の基礎となる【調査】が平成26年度の実施となったため、平成25年度はその準備のための費用以外の支出をしなかった。そのため、残額が生じている。
脳血流測定用NIRSに関する備品および血液検査に必要な物品購入(薬品など)、学会発表の旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 太極拳実施にともなう高齢者の大脳皮質活性部位および抑制部位の同定

    • 著者名/発表者名
      中谷康司、只野ちがや
    • 学会等名
      第143回東邦医学会例会
    • 発表場所
      東邦大学(東京都大田区)

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公開日: 2015-05-28  

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