本研究課題では、生育初期の乾物生産速度を増加させる4つの量的遺伝子形質座 (qEGR1、qEGR6、qEGR8、qEGR12) を特定した。qEGR1は、純同化率(NAR)を増加させることにより相対成長速度(RGR)を増加させる作用を持つことを明らかにした。qEGR6、qEGR8、qEGR12は根における窒素の吸収速度を増加させていることを明らかにした。さらにこれら4つのQTLは収穫期の乾物重を増加させる作用を持つことが考えられた。これらのことから、初期の乾物生産速度の増加させるこれら4つのQTLは、その後のバイオマス生産性に大きく影響することを確認した。
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