乳児腸管から分離されたLactobacillus crispatus KT-11の歯周病に対する効果を検討したところ以下の結果が得られた。 KT-11生菌と歯周病原細菌との混合培養において各種歯周病原細菌の殺菌効果認められた。また,歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalis(P. g)を口腔内接種した歯周病モデルマウスにKT-11死菌を混合した食餌を与えたところ,血液中のIgG量と唾液中のIgA量の増加,P. g特異的抗体価上昇および歯槽骨吸収抑制を認めた。これらの結果から,KT-11経口摂取が歯周病を予防・改善できる可能性が示唆された。
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