研究課題/領域番号 |
25870809
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
江口 めぐみ 立正大学, 公私立大学の部局等, 助教 (40550570)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 主張性 / 他者配慮 / 大学生 |
研究実績の概要 |
平成26年度は,以下の内容を実施した。 まず平成25年度からの継続内容として,「他者配慮の効果知見の整理」を実施した。具体的には平成25年度に実施した調査をもとに,大学生の他者配慮に関する自由記述の分類を実施した。さらに大学生を対象とした半構造化グループ面接を実施し,日常生活での自己主張と他者配慮の状況と,他者配慮が効果的であった場面,そうでない場面等について情報収集を行い,尺度案を作成した。 また平成26年度に計画をしていた「児童期からの他者配慮の変化の検討」および「他者配慮の生起因の検討」については,半構造化面接で聞き取り調査を実施した。 さらに平成27年度の計画内容である「他者配慮促進の方法の開発」についても,平成25,26年の調査結果をもとに,具体的な内容について検討を行った。またトレーニング開始に先立ち,学生に対してトレーニングの趣旨を説明し,参加者の募集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度に計画していた「児童期からの他者配慮の変化の検討」および「他者配慮の生起因の検討」のについては,回答内容に偏りがあり,期待する結果が得られなかった。そのため,更なる調査が必要となった。それに伴い,学会発表および論文投稿が予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度の研究計画を改良し,実施予定である。具体的には,平成26年度に実施した「児童期からの他者配慮の変化の検討」および「他者配慮の生起因の検討」について,調査項目を改善するとともに,調査人数を増やす予定である。 また平成27年度に計画している「他者配慮促進の方法の開発」についても,平成25,26年の調査結果をもとに,大学生に対してトレーニングを実施し,他者配慮の促進方法について検討を行う予定である。 研究の変更に際しては,所属機関の倫理委員会の承認を得て行うことから,計画変更後も適切に研究を遂行することが可能と考える。 研究を遂行する上での課題としては,協力者の確保の問題があるが,その際はWEB調査会社や所属機関のもとで,募集・依頼を行うことが可能であるため,実施に支障はないと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
予算の立案時点では国内および国際学会での発表を予定していたが,研究計画の遅れがあったこと,また学内行事が重なり責任担当者に割り当てられたため,参加がかなわなかった。また国際学会(Society for Research in Child Development)は査読審査に通らなかったため発表することが出来なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度は国内・国際学会への参加と,トレーニング内容を録画するためにビデオカメラを購入予定である。また調査に必要な物品の購入と,研究遂行のためのアルバイトを雇用予定である。
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