本研究は、少年非行等のリスクを抱えた児童生徒の健全育成のために、学校を基点とした有効な多機関連携制度を明らかにすることをねらいとした研究である。学校というコミュニティからの離脱が、児童生徒の将来的な行動上、精神衛生上のリスク因子になりうることが、様々な研究から明らかにされつつある。学校を場として、各種関係機関が協働し、児童生徒の複雑・多様なリスクに応じた支援を行うことで、学校からのフェードアウトを抑止することにつながりうる。本研究では、米国カリフォルニア州のオルタナティブ教育制度に着目し、学校教育(特にオルタナティブ教育)と少年矯正等、各種関係機関との連携の現状の一端を明らかにした。
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