4Kや8Kなどの新規格動画像を対応するために、新しい圧縮手法の開発が強く望まれている。2013年に標準化された最新の国際規格H.265/HEVCでは約200倍の圧縮率が達成したが、様々な新しい技術の導入に伴い、演算量も大きくなっており、低消費電力化の実装は非常に難しくなった。本研究では、動画像圧縮の実装の中で消費電力で大きな割合を占める動き予測処理機能に対し、効率的なアルゴリズムとアーキテクチャで消費電力の大幅な削減を図る。整数と小数動き予測のアルゴリズム、交互非対称探索範囲割当法、モードフィルタリング方式などの技術を開発することで、75%以上の消費電力削減を達成した。
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