本研究において、2014年度にパリのユネスコ史料館で集中的史料調査を行うともに、2015年度には仙台ユネスコ協会、広島大学図書館、京都大学図書館において国内ユネスコ運動関係の史料を蒐集した。 こうした史料調査を踏まえ、ユネスコ設立70週年を記念した国際論文集(Poul Duedahl ed., A HIstory of UNESCO)への論文寄稿を果たした。本論文は、ユネスコ加盟に至る日本とユネスコ本部の関係を歴史的に分析した初めての英語論文であり、本研究の最終的かつ最大の成果と言えよう。また、ユネスコ史研究の国際ネットワークにおいて、本研究の意義が認知されたと考えている。
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