非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の発症には生活習慣が関与するとされている。我々の研究グループは、食事の摂取により線維症を伴う脂肪性肝炎を発症するモデル動物SHRSP5/Dmcrを開発した。これを用いて、NASHに対する食事介入の有効性について評価することを本研究の目的とした。NASHは重症化すると肝硬変を含む肝線維症を発症するが、線維化が観察される以前の介入は生化学的、組織学的に改善が認められた。また、線維化進展以降の介入であっても、線維化を進展させるシグナル伝達系の発現は抑制されており、食事介入の意義が示された。
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