研究課題/領域番号 |
25870884
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 温子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 訪問研究員 (70643550)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 筋痛 / 慢性痛 / 筋活動 / 姿勢 / 自律神経 / 理学療法 |
研究概要 |
本研究では慢性筋痛の病態の責任要因を探り、臨床における評価・治療に繋げる。さらに、これらの指標をもとに理学療法の効果検証を進めることを目的としている。 初年度は、慢性筋痛患者の病態解析を進めるため、東京慈恵会医科大学附属病院ペインクリニック外来へ通院する慢性的な非特異的背部痛患者を対象に以下の調査を開始した。対象者は1年以上続く慢性的な背部痛を有し、痛みの原因と考えられる明らかな器質的要因が認められない20歳から70歳の男女とした。 1) 理学的評価:疼痛部位(筋)の確認、疼痛の出現様式(運動時痛の有無とその詳細)、筋柔軟性、関節可動域を調査する。 2) 安静および外乱負荷(不安定立位)時の筋活動、姿勢および自律神経活動変化:筋活動変化として傍脊柱起立筋、外腹斜筋、上部僧帽筋の表面筋電図を計測する。姿勢は前額面および矢状面アライメントならびに骨盤の傾斜角度から評価する。また、自律神経指標として心電図、容積脈圧、末梢皮膚温、皮膚コンダクタンスの変化を測定する。解析は、1)と2)の関連性に着目して行う。 これまでに4名の慢性筋痛患者、2名の健常者の測定を行った。これらのデータの解析を進めながら、2カ月以内に両群とも15名ずつの症例データを収集できるよう計画している。以上の調査によって、慢性筋痛患者としての病態特徴を抽出し、今後行う予定であるより掘り下げた筋痛の病態探索および理学療法の効果検証へ繋げたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では基礎研究に加えて臨床研究を並行して実施する予定であったが、臨床研究開始準備のために計画より多くの期間を費やしたため、初年度の目的であった基礎および臨床を含めた慢性筋痛の病態特徴の解析およびまとめには至らなかった。 臨床研究開始準備としては、測定方法および指標の検討ならびに本研究に適した機器の準備などを行った。さらに、これらの実験方法を確定するために初年度は健常者を用いた予備実験を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
初年度に始動した慢性筋痛患者を対象とした臨床実験を継続し、前半期中にデータの収集および解析・まとめを行う。さらに後半期では当初平成27年度に実施予定であった慢性筋痛患者に対する理学療法介入を開始し、これらの効果検証を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
準備に計画より多くの期間を費やしたことから臨床実験開始が遅れたため。 臨床実験実施に関連する物品費(測定機器、機器関連消耗品、被験者への謝金など)に主に使用する。
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