研究課題
本研究では,大学授業で利用できる教育用対話エージェント(Pedagogical Conversational Agent)のデザインと開発に関する検討を行っている.ここでは,認知科学や学習科学の領域で有効性が指摘されてきた説明構築活動に着目している.そして,エージェントを用いて大学生が授業で学習した専門用語の概念理解を促進できるのかを検討している.最終年度では,これまで開発してきたwebベースの学習支援システムの有効性を検討した.具体的には,学習者がエージェントに直接的に説明活動を行う学習場面を取り上げ,学習パフォーマンスの促進が確認されるのかを大規模なデータを対象に検討した.また,本研究を通じて,学習者が概念に対する説明を通じて理解がどのように進むのかを語彙ネットワークを用いて分析し,本学場面における概念の理解構築過程を形式的に分析する手法に関しても新たな示唆を提供することができた.
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IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
巻: E99-D,No.6 ページ: inpress