遺児大学生へのグリーフケアグループ(GCG)の意義を中心に、死別体験後の心的なプロセスを検討した。GCGや死別体験に焦点づけた個別面接によって悲嘆は軽減されることが見出された。また事例研究においては、グリーフケアは悲嘆にのみ効果があるものではなく、遺児の人格や生き方を変化させ、自身の在りようを新しく生み出していくことに寄与することがわかった。また、両親の離婚の後に、その離別した親との死別を経た遺児は、グリーフケアグループによって一過的に悲嘆の程度は上がるが、継続して死別体験に取り組むことによって死別体験が再構成化され、悲嘆も軽減していくプロセスが見出された。
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