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2013 年度 実施状況報告書

温熱シートによる温熱負荷が血中インスリン感受性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 25870939
研究種目

若手研究(B)

研究機関梅花女子大学

研究代表者

長井 雅代  梅花女子大学, 看護学部, 助教 (30514509)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード温熱負荷 / 温罨法 / アディポネクチン / suPAR
研究概要

温罨法の身体深部や全身代謝への影響についてはコンセンサスを得られておらず、特に近年使用が増加している温熱シートについて、代謝への影響は報告されていない。本研究では、短期間の継続した温熱シートの使用が局所及び全身代謝にどのような影響を及ぼすのか主に糖代謝関連、抗動脈硬化系の指標を使用して検討している。
2013年度は、健康な男女を対象として大腿骨格筋へ温熱シートによる温熱負荷を与え、その貼用開始と終了時に空腹時のアディポネクチン、インスリン、グルコース、HOMA-IRおよび可溶性ウロキナーゼ受容体やhsCRPなどの血中濃度を測定した。その結果、短期間(10週間)の継続した温熱負荷は、血中アディポネクチンやHOMA-IRに変化をもたらしていることが明らかとなった。この結果は、アディポネクチン受容体を多く含んでいる骨格筋への温熱負荷が局所の血流増加や機能改善を通して影響を与えていることを示唆するものであると考えられた。温熱シートによる温熱負荷が局所組織へ影響を与えることが明らかとなり、その結果全身代謝にも影響をもたらしていることも確認された。また特に女性ではsuPARの濃度にも変化がもたららされており性ホルモンの影響を含めた効果の検証が必要である。
今後は培養細胞を使用してこれらのメカニズムを明らかにするとともに、血中でモニタリングが可能となる分泌蛋白を探索していく。また、これらの全身への影響を指標として温罨法の代謝機能を中心とした身体組織への影響を評価する方法を検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画の対象人数より少なくなっているが、骨格筋への温熱負荷が局所に影響を与えていることは明らかになり、2013年度の計画の通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

2014年度は当初の計画通り、骨格筋細胞を培養して培養温度の上昇による筋細胞の肥大、増殖活性、それに関わるサイトカインや成長因子、インスリン受容体、アディポネクチン受容体の発現量の変化を検討する。また、これに加えて性ホルモン下での変化や関連する物質についてもその発現量の変化を検討していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Thermal load on thigh muscle reduced plasma soluble urokinase-type plasminogen activator receptor but not choline acetyltransferase2014

    • 著者名/発表者名
      Masayo Nagai, Yoshio Morita, Maiko Mori, Reiko Sakashita, Hidesuke Kaji
    • 学会等名
      The 17th East Asisn Forum of Nusing Scholar
    • 発表場所
      フィリピン、マニラ
    • 年月日
      20140220-20140221

URL: 

公開日: 2015-05-28   更新日: 2025-04-15  

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