骨格筋への温熱負荷が代謝へ与える影響の検討を目的として、健康男女へ大腿骨格筋への温熱シートによる温熱負荷を10週間行った。負荷前後で、空腹時の血中アディポネクチン値、血中インスリン値、血糖値、血中suPAR値、血中ChATを測定した。さらにSkMCへの影響をDNAマイクロアレイにより確認した。 温熱負荷後に血中アディポネクチン濃度の上昇と女性におけるsuPARの低下が確認された。SkMCにおいても、糖代謝や脂質代謝などに関連する複数の遺伝子発現変動が確認された。骨格筋への温熱刺激は全身代謝に影響することが明らかとなり、糖脂質代謝関連の遺伝子発現変動も大きく生体へも影響することが示唆された。
|