研究実績の概要 |
平成26年7月に以下の原著論文を発表した。これは現在助成を受けている研究に関連する論文であり、啓発プログラムの意義を裏付ける結果を得ている内容となっている。<竹下裕子,佐藤禮子:終末期がん患者の身近な人々とのつながりを維持するための行動.日本臨床死生学,vol.18/19,58-67,2014.>平成26年6月に、平成25年と同様のアンケート調査を行った。大学生の”末期ガン”に対するイメージおよび患者支援に対する意識についてのアンケート調査であり、看護系以外の大学生・大学院生を対象にターミナルケア講義60分および遺族の講演30分、計90分の授業を行い、授業終了後、無記名自由記述式質問式調査を実施した。平成25年には22名、平成26年には31名からの回答を得、合わせて53名の回答を分析した。この研究成果は、平成26年11月に第20回日本臨床死生学会(神奈川)で口演発表した。さらに、平成26年10月に、勤務先の大学祭に訪れた地域住民を対象に、「末期ガン」に対するイメージおよび患者支援に対するアンケート調査を実施した結果、がん末期の状態の人やその家族に対する関心は高いが、終末期医療や緩和ケア・ホスピスに関する知識は少ないことが明らかとなった。現在、これまでの研究成果を踏まえた啓発プログラムを考案し、公開セミナーとしての公表を平成27年に開催する計画であり、医療研究倫理審査申請書を提出し、準備を行っている。
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