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2014 年度 実施状況報告書

中世山王神道をめぐる言説・霊験譚の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25870944
研究機関摂南大学

研究代表者

橋本 正俊  摂南大学, 外国語学部, 准教授 (30440655)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード山王神道 / 山王霊験記 / 参社次第
研究実績の概要

研究実施計画に沿って、以下の三つの課題を中心に研究を実施した。その多くは、平成25年度の研究の継続である。
第一に、山王神道関係資料の整理である。山王神道関係の伝書には、本文が公開されていないものも多数ある。すでに公刊されている資料を収集し、さらに前年度に続いて国立公文書館、早稲田大学教林文庫、国文学研究資料館、叡山文庫などの調査に赴き、研究に必要な資料を閲覧、調査した。それらを整理しつつ、縁起説・本地説を中心に諸言説の整理・データ化を行った。
第二に、「山王霊験記」諸本の整理である。「山王霊験記」には、活字化され広く利用されている妙法院蔵「山王絵詞」及び群書類従所収「日吉山王利生記」の他、多くの諸本が存在する。前年度に続いてそれら諸本、及び関連する資料の調査を行い、宮内庁資料部では新たな一本を確認するなどした。重要な諸本については、おおよそ整理し終えた。
第三に、文学作品を中心とする山王神道の言説・説話の収集・整理である。前年度に続いて、公刊されている資料を中心に、必要な言説・説話等を収集し、整理を進めた。
以上の研究を進める過程で得られた知見をもとに、二本の研究論文を発表した。さらに平成27年度にも発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度研究実施計画の内容に基づき、進めることができた。
他の研究や校務などとの兼ね合いもあり、エフォートは予定していた割合には少し及ばなかった。しかし、計画的な調査や情報交換により、おおむね予定に沿って研究を進められている。

今後の研究の推進方策

今後も研究実施計画に沿って、予定通り研究を遂行していく。研究最終年度にあたるため、これまでの研究を整理することを目指す。
実施計画一点目・二点目の、山王神道関係資料の整理、および、『山王霊験記』諸本の整理については、この作業を終える。特に『山王霊験記』諸本の整理については、今後の発展的研究の基礎とするべく、他の研究者とも情報交換しながら本文の校訂作業を行う。
三点目の、文学作品を中心とする山王神道の言説・説話の収集・整理についても、これを終えることを目指す。ただし、これまでの研究過程を踏まえて、比重は一・二点目に置くことになる。

次年度使用額が生じた理由

予定していた調査のための出張を実施できなかったため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

次年度にも複数回の出張が必要なため、適切に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中世日吉社の空間と言説2014

    • 著者名/発表者名
      橋本正俊
    • 雑誌名

      アジア遊学

      巻: 174 ページ: 40-53

  • [学会発表] 平家物語から中世山王縁起を考える2014

    • 著者名/発表者名
      橋本正俊
    • 学会等名
      軍記・語り物研究会
    • 発表場所
      青山学院大学
    • 年月日
      2014-04-20
  • [図書] 論集 中世・近世説話と説話集2014

    • 著者名/発表者名
      池上洵一、生井真理子、田中宗博、他17名
    • 総ページ数
      502
    • 出版者
      和泉書院

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公開日: 2016-06-01  

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