研究課題
若手研究(B)
中世の山王神道に関わる資料を継続して調査し、そこに見られる言説や霊験譚を中心に整理を行った。特に、文学研究において重要となる縁起説や本地仏に関する説を整理することで、それらの成立と普及の様相について、またそこから説話が形成され展開していく過程について解明を進めた。さらに、中世の山王神道を考察する上で欠かせない資料であり、かつ説話集としても知られる『日吉山王利生記』『山王絵詞』の諸本を調査し、本文を比較し検討することで、両書の説話群の特質について解明を進めた。
中世文学