研究課題/領域番号 |
25870962
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
福元 喜啓 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 助教 (30636121)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 超音波診断装置 / エコー輝度 / 筋内脂肪量 / サルコペニア / 高齢者 |
研究概要 |
本年度は縦断的研究のベースラインとしての測定を実施した。測定は京都府立医科大学大学院保健看護研究科にて継続的に実施している体力測定・身体調査であった。測定した高齢者は 340 名であった。 測定内容は,次の通りであった。(1)超音波筋量・筋内脂肪量:測定筋は,最も運動機能と関連が深いとされる大腿四頭筋とし,筋厚を筋量指標,筋エコー輝度を筋内脂肪量指標として計測した。筋エコー輝度は gray-scale で数値化した。また皮下脂肪厚を,皮下脂肪量指標した。(2)生活機能:Life Space Assessmentと老研式活動能力指標を使用した。3)運動機能:握力・下肢筋力評価,Timed Up and Go test,立ち坐りテストなどを実施した。(4)日常生活活動量:3 軸加速度計内臓活動量計と生活活動アンケート票を使用した。(5)身体特性・生活習慣その他:年齢,身長,体重,BMI,体脂肪率,スポーツ歴・習慣,喫煙歴などを測定・聴取した。 測定は複数日程に分けて行った後,すべての測定データの整理を行った。対象者数および測定項目が多いため,研究協力者および補助者の協力により行われた。 本年度実施した内容は,4年間の縦断的研究の重要なベースラインデータであり,来年度以降も継続して同様の測定を行う。4年間実施した段階で縦断的解析を行い,今年度で得られた超音波筋量および筋内脂肪量により,3年後の生活機能低下(運動能力の低下や転倒の有無)を予測できるかを検討するとともに,その基準値を作成する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた測定項目はすべて実施し,対象者数もおおむねの目標数は参加いただけた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は4年間の縦断研究である。そのため来年度,再来年度も継続して同様の測定を実施する。 最終年度(平成28年度)には,データ解析および介入研究を実施する。 データ解析としては,(1)生活機能低下を引き起こす筋量・筋内脂肪量を明らかにすること,(2)筋量低下・筋内脂肪量増加に関連する因子を明らかにすることを目的とする。また介入研究では,筋量増加・筋内脂肪量減少のためのプログラムを実施し,その効果を検証する。
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