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2014 年度 実施状況報告書

超音波法を用いた新しいサルコペニア判定法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25870962
研究機関神戸学院大学

研究代表者

福元 喜啓  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 助教 (30636121)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード超音波診断装置 / エコー輝度 / 筋内脂肪量 / サルコペニア / 高齢者
研究実績の概要

本年度は縦断的研究の2年目であり,昨年度のベースライン測定から1年後のフォローアップであった。
昨年測定した高齢者340名のうち,本年度の測定会に参加したのは247名であった。測定内容は,昨年も実施した項目である,生活機能(老研式活動能力指標),運動機能(握力・下肢筋力,Timed Up and Go test,立ち座りテストなど),日常生活活動量(生活活動アンケート),身体特性・生活習慣その他(年齢,身長,体重,BMI,体脂肪率,スポーツ歴・習慣,喫煙歴など)であった。さらに本年度は,過去1年間の転倒の有無の聴取も行った。測定は複数日程に分けて行った。
また本年度参加しなかった高齢者には,自宅へアンケート票を郵送し,上記の運動機能以外の調査を行った。93名のうち,61名からアンケート回答が得られた。
測定会参加者247名とアンケート回答者61名の計308名を対象として,ベースラインデータの超音波筋厚および筋内脂肪量より1年間の転倒予測ができるかどうかの統計解析を実施した。1年間に転倒経験のあった転倒群は50名,転倒経験のなかった非転倒群は248名であった。
対応のないt検定を用いて群間比較を行った結果,筋厚,筋内脂肪量ともに有意差が認められた(p<0.05)。しかし,年齢・性別や身体特性を調整変数として投入した重回帰モデルでは,筋厚,筋内脂肪量ともに有意ではなかった。これらのことから,超音波筋厚と筋内脂肪量は転倒との単相関は認められるものの,直接的に転倒へ影響を与える因子ではないことが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

統計学的結果としては予想に反し筋内脂肪量が転倒の要因としては認められなかったが,当初計画していた測定内容を実施できたため。

今後の研究の推進方策

本年度は4年間の縦断研究の2年目までが終了し,本年度の結果,転倒予測に関しては超音波筋厚・筋内脂肪量は有意ではなかった。しかし,長期的な運動能力や生活機能の低下には筋厚・筋内脂肪量が関連していることが考えれられる。よって来年度,再来年度も継続して同様の測定内容を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 超音波画像診断装置を用いた骨格筋の量的・質的評価2015

    • 著者名/発表者名
      福元喜啓,池添冬芽,山田陽介,市橋則明
    • 雑誌名

      理学療法学

      巻: 42(1) ページ: 65-71

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公開日: 2016-06-01  

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