アフリカの熱帯雨林で生活を営んでいるピグミー系の狩猟採集民は狩猟規制をともなう自然保護や生活環境を破壊する伐採事業によって生活や文化を維持することが困難になっている。彼らが培ってきた「伝統的な生態学的知識」は、アイデンティティの維持だけでなく森林環境を維持していくうえでも重要である。本研究は、これらの性質を明らかにしながら、このような知識が習得・維持される条件の検討を行った。とくに、カメルーンに暮らしている狩猟採集民のバカ・ピグミーについて事例研究を行った。また性質を明らかにするために、マレーシアの狩猟採集民プナンと比較を行った。
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