生活を中心としたカリキュラムとの整合性を保った特別支援教育体制の構築に向け、ドキュメンテーションを中核的なツールとして位置付けるべく、求められる配慮等を明らかにすることを目的とした。結果は以下の通りである、①国内の活用状況は依然として少ないが、国外では定量的・定性的データの双方から事例の評価を行う必要性が指摘されている。ただしその方法論の検討には至っていないこと。②作成にあたって、選択する場面次第で作成の難易度が変わること、③大人は対象児の動機等をそれぞれに解釈しながら、学びに向けた生活環境の修正や調整を適宜行っており、ドキュメンテーション作成ではこうした情報も集めることが求められる。
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