研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は,地域住民1514名を対象に作業機能障害と医学的指標(メタボリックシンドローム)との関連性を疫学的に明らかにすることであった.ロジスティクス回帰分析の結果,作業機能障害とメタボリックシンドロームの関連が明らかとなった.このことから作業機能障害に対し,早期から評価および介入することでメタボリックシンドロームを予防できる可能性が示唆された.
作業療法学,応用健康科学
本研究の意義として,まず作業機能障害の実態把握につながったことである.そして,作業機能障害と関連性の認められたメタボリックシンドロームやその構成項目については,作業機能障害の評価をすることで,状態の早期発見につながることが期待でき,予防医学領域での新たな健康指標となる可能性がある.本研究は,予防医学領域での作業療法の発展に寄与でき,今後,作業機能障害という新たな概念を取り入れた予防策の立案にも役立っていくと考えられる.