本研究では、熱帯植物から抗リーシュマニア活性物質を探索し、活性化合物の薬理活性機構解明の一助となるべく新たなスクリーニング系開発を目的として研究を行うものである。一次スクリーニングにて活性の見られた植物エキスの中から、パパイヤ科、クマツヅラ科、およびショウガ科植物の各エキスより活性化合物の単離構造決定を実施した。これらの Leishmania 原虫に対する抗リーシュマニア活性と、宿主細胞モデルとしてRAW264.7細胞に対する影響を検討した。次に、原虫ミトコンドリア系呼吸鎖酵素群に対する阻害活性を検討する為、ルシフェラーゼ発光による原虫内ATPの定量試験を行い、スクリーニング系を構築した。
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