研究課題
前年度に続き,カルパイン阻害剤のクラミジア増殖を抑制するメカニズムを分子レベルで解明するための研究を行った.shRNAを用いたノックダウン法,およびノックアウトマウス由来のカルパイン欠損培養細胞株を作成し,これらの細胞内におけるクラミジア増殖の速度を検討したが,野生型細胞との有意な差は認められなかった.この理由について,カルパインは少なくとも10以上のサブタイプが存在し,その1つを欠損しても残りのサブタイプが機能を補完する可能性が考えられる.一方,細菌側の因子に対してカルパイン阻害剤が影響を与え増殖の抑制につながることも可能性として考え,現在その分子を探索しているところである.ここまでのデータをまとめて論文として投稿する.初年度において計画をしたカルパイン阻害剤の実験動物に対する投与のため予備投与実験を行ったが,生体に対する毒性が認められたため,倫理的観点に則し中止することとした.
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J Hepatobiliary Pancreat Sci
巻: 23 ページ: ***-***
doi: 10.1002/jhbp.223
Biochem Biophys Res Commun
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