放射性セシウム濃度が基準値以下(100~90Bq/㎏)の福島県産大豆を用いて、家庭で一般的に行われる浸漬と煮熟で放射性セシウムをさらに低減させる方法を検討した。浸漬液は、魔法瓶に入れた重曹湯の除去率が最も高く62.6%で、さらに煮熟により約1/5まで低減された。この大豆を用いて家庭で調理できる災害食としてキッシュを作り、1ヶ月の保存を検討した。その結果、市販の冷凍保存用袋を使用しても、真空度99%で保存しても品質に大きな差はみられなかった。 本研究より、流通している福島県産食材は、放射性セシウム濃度は当然基準値以下であるが、一般的な家庭調理によりさらに低減され、安心して食すことが示唆された。
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