本研究は,テレビ画面を利用した速報等の情報表示が視聴者の番組鑑賞に与える影響に着目し,視線計測を組み合わせた評価実験を行いました.主な成果として,テレビ画面上に情報が表示され続けると,番組視聴者の視線はテレビの主映像から頻繁に引き離され情報表示領域に引き付けられること,主映像に対して本来停留時間が長くなるはずの注視の頻度が減ることなど,視聴者の番組の見方そのものが変わることがわかりました.このような影響を考慮してテレビ画面における情報表示のレイアウトを考えることが大切で,そのための方向性について考察を行いました.
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