有機薄膜太陽電池と色素増感型太陽電池の特徴を複合させた低コスト、且つ高透過性の全塗布型有機無機薄膜太陽電池の開発を目的とした。発電層中の電子アクセプターとして酸化物半導体プリカーサーを採用。従来のC60PCBMの代替材料として、その機能を検証し、酸化物半導体プリカーサーの分子構造により発電層中の相分離構造制御が可能であることを提言。電子輸送性能の改善やバッファー層の最適化により、効率改善を実施。光吸収端波長が900nm程度である電子アクセプター材料を用いた発電素子とのタンデム化により高い光電変換効率が得られることを発電層の光吸収スペクトより説明した。
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