粘性に対する結合強度・配位数揺らぎ(BSCNF)モデルが、VFT則に帰着することを見出した。当モデルから定義される協同運動性を示す量NBがガラス転移温度近傍で拡散係数と関連することを示した。固体電解質が示すイオン伝導度の非アレニウス性に対する表式をBSCNFモデルの拡張により提案し、6配位-4配位の構造変化が生じるイオン度の閾値からの逸脱が揺らぎと相関があることを明らかにした。また本課題では、シリカガラスの失透化が、アルカリ金属化合物の接触下でどう進行するかを実験的側面から探求した。900℃から1000℃付近の失透深度の変化率が、SiO2結晶相の構造変化と密接に関連していることが示唆された。
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