長く土壌に蓄積する残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants)について、生体への影響を「アベイラビリティ=利用可能性」という指標で表し、残留する全量濃度によらない、実際に作物、生物などへの影響の可能性のある部分を選択的に抽出する分析手法を用いて土壌のリスクを正確に評価するための要因を把握することを目的とした。①土壌の性質 ②物質の物性 ③エイジングの影響、を要因と想定し、抽出率との検討を行った結果溶媒の極性を変化させた抽出法によって、評価できることが明らかになった。現状のリスクを把握するための選択抽出において土壌性質が大きな要因であると結論付けられた。
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