歩行等の運動時の人体内の音波・振動伝搬の分布を定量的な推定をおこなうため,まず,体表面に接触型の多チャンネル振動センサと圧力センサを装用し,深度センサと同期してリアルタイムで計測するシステムを構築した。次に,実験参加者の測定データおよび数値シミュレーション結果の比較検討,および数値モデルの形状を変化させたシミュレーションをおこなった。結果,実測結果とシミュレーション結果との間に興味深い関連性を発見し,体表面での測定から体内を伝搬する音波の振幅を推定できる可能性を示した。これに加え,3次元シミュレーション結果をヘッドマウントディスプレイを用いて効率的・直感的に把握できる可視化システムを開発した。
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